第3回 まとめ
小学校の事例に基づいて、3つの視点から教員の困り事が報告された。
(1)子どもの問題・・・人との距離感がつかめないで、友達とのトラブルが多い。自立出来ていない面があり、者の管理や授業への集中に問題がある。
(2)保護者の問題・・・子どものトラブルをめぐって、学校・担任が批難される。
(3)育成教員の問題・・・新人の教師に指導の立場の教員が入っているが、子ども観や指導のし方がうまくかみ合わない。
出席者から、具体的な指導の仕方のアドバイスや、通級学級での発達障害の子どもの様子、担任がスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーなどの他職種につながることで、第三者が入ったほうがうまくいくこともあることなどが話し合われた。
第4回 まとめ
通級学級の教師の立場から「発達障害の子どもとどう向き合う?」をテーマに報告があった。
問題点として挙がったことは、次の2点。
- 特別支援学級(情緒学級)に来る子供が増えている。
- 世田谷区の通級学級の在り方の変化
特別支援学級(情緒学級)に来る子供が増えている。
東京都では、小学校は30年度は24年度の2.6倍。
中学校は30年度は24年度の1.7倍。背景として、教員や保護者の発達障害に関する理解・指導・支援のひろがりがあるが、同時に教員の経験年数5年未満が8割と多く、判定の専門性に疑問がある。
世田谷区の通級学級の在り方の変化
今まで拠点校に子どもが通っていたが、これからは在籍校に教師が出向くことになる。
これに伴い、ひとりあたり週5時間(個別+小集団訓練)が週2時間になることで、何が出来るかという問題や、教材・教室の確保が今までのようにできない懸念。
若い先生達が、学ぶ機会が少ないまま、個別に指導にあたることになる。
不登校で通級学級に通っている生徒は、在籍校に通えるのか(拠点校の管轄する他の学校への登校は認められているが)という問題がある。
出席者の話し合いから次のようなことが出された。
- 全部の先生が自閉症など特別支援を必要とする子どもについて知る必要がある。
- 引きこもっている生徒に対してどうするか。在籍校の担任がもっと関心をもってほしい。
- 寺子屋のような場所、関係機関とつながりをもちたい。
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