子ども支援・特別支援研究会を立ち上げてみて
5月、7月と2回の研究会が終わりました。
学校の教員系(特別支援学校・学級の先生、特別支援教室の専門員等)と現役のスクール・ソーシャルワーカー(SSW)、学童保育や放課後子ども教室のスタッフ、行政の福祉系の方、不登校等の居場所や適応教室のスタッフなど、そして大学の先生と学生。子ども支援に関わる様々な職種の人が集まって、一つの事例を中心に、子ども理解や支援の糸口を見付けていく共同作業を進めています。
1回目は18名、2回目は20名の参加でした。
レポーターが一つの事例を、簡単な事例報告シートにまとめ、3つから4つのグループに分かれ、話し合いを進めます。
皆さん子どもの問題に向き合っている方、関心のある方ばかりなので、いろいろな切り口から、質問・意見が出ます。
「こんなに温かい雰囲気で支援会議が開かれたら、不登校の子どもは激減するのでは?」という発言もありました。
「子どもの問題をどのように見立てるか」「それをどのような支援につなげていくか」。
協議を重ね、「子ども支援の考え方の拠り所」を積み重ねていくことを目指しています。
1回目・2回目の事例に共通することは、「解決の鍵は、子ども自身がもっていた」ことでした。
子どもは、いい意味で、大人の予測を裏切ってくれます。子どもがその子のやり方で一歩を踏み出したときに、場面は大きく変わりました。
2回の研究会でたくさんのことを学ぶことができました。
今後は、過去の事例だけではなく「今対応に困っている事例」も検討できるようにしていきたいと考えています。
皆さん忙しく、平日の夜に集まるのは御苦労も多いようです。
午後6時30分には集まれる方で活動を始め、午後7時を目途に、具体的な事例検討に入ります。
遅れて来られる方にも、入りやすいような工夫をしていきますので、ぜひ一度、参加してみてください。
【世話人・代表 朝日 滋也】
2019年度これからの予定
- 第3回9月19日(木)
- 第4回11月14日(木)
- 第5回1月14日(木)
- 第6回3月12日(木)
時間18:30~20:30 会場:日本大学文理学部社会福祉学科社会福祉演習室4(本館3階)
子ども支援・特別支援研究会とは
教育と福祉の関係者が発起人となって、「特別な支援を要する子どもたちへの支援」の在り方について学び合う研究会です。
子ども支援の質を高め、支援者のスキルアップを図るとともに、考え方のよりどころとなる研究組織を目指しています。
https://wakamono-oendan.com/activity/coordination/kodomo-support-sg/