教師とスクールソーシャルワーカーのための学習会

学校は今、多様化・複雑化する子どもの問題に対応するため、教育職の教師だけではなく福祉・心理などの専門職との連携が必要になってきています。

「子どもの貧困大綱」「チーム学校」など国の施策の中でもスクールソーシャルワーカー(SSW)の活用が提唱され、2019年度までに全国の各中学校区に一人、合計1万人のSSWが配置されることが予定されています。

しかし、実際にSSWを活用したことのある教師はまだ少なく、「何をしてくれる人?」「カウンセラーとどう違うの?」という疑問も多いのが実態です。また、SSW側からは、「学校の文化がわからない」「福祉の視点が理解されにくい」という声も出ています。

そこで教師とSSWがともに学習し、互いの立場・視点を学び合うことで、子どもを取り巻く諸問題に向き合う力を養っていきたいと思います。

他の職種の方と学び合うことで、子どもの問題に向き合う視点を広げていきたいと考えています。

開催実績

第一回・第二回の学習会では、“「困った子」は「困っている子」?”をテーマに、第三回からは「不登校の子どもにどう向き合うか」をテーマに話し合ってきました。

第5回学習会 不登校の子どもにどう向き合うか~保護者の立場から~

2019/8/4 於 成城ホール集会室A・B

テーマ;不登校の子どもにどう向き合うか~保護者の立場から~

報告者;高校1年生の母親

第5回「教師とSSWのための学習会」のまとめ

第5回「教師とSSWのための学習会」のまとめ
第5回 教師とSSWのための学習会 まとめ 2019/8/4  於 成城ホール集会室A・B テーマ;不登校の子どもにどう向き合う...

第4回学習会 不登校の子どもにどう向き合うか~SSWの立場から~

第4回は、2019年1月13日(日)、日体大世田谷キャンパスにおいて開催いたしました。

前回に引き続き、「不登校の子どもにどう向き合うか」をテーマに、今回はスクールソーシャルワーカーの立場からの報告をもとに話し合いました。

1、活動から見える子どもの困難
第一にあげられるのは、「子どもの自殺」である。「子どもは生きているだけで100点満点」である。その他、いじめ・不登校・中途退学・ひきこもり・発達障害・家庭養育の困難など問題が様々である。

2、不登校支援に必要な視点
「日常生活」「あたり前の生活」を大切に、子どもの自己決定を重視しながらチームで関わること。学校はアウトリーチ支援の最後の砦である。「支援する人、される人」ではない対等な関係づくりをし、子どもが誰かに役に立つ体験を通して自己肯定感を高められるような場所・機会の必要性。更に児童館を不登校の子どもの居場所に出来ないかという提案がなされた。

3、出席者の話し合い
今回は、小・中・高・三部性の定時制高校などの教師、SSW、NPO関係者、学童クラブ職員など多様な立場の方々が参加され、それぞれの体験に基づいて、具体的なアウトリーチ支援の体験や、学校(教師)が出来ること、第三の場所の必要性などについて、話し合いがなされた。最終的には、子どもの「社会的自立」を目指して、教育・福祉・地域などさまざまな立場の連携の必要性があらためて確認された。
  

第3回学習会 不登校の子どもにどう向き合うか

第3回は、2018年7月21日(土)、日体大世田谷キャンパスにおいて開催いたしました。以下は学習会のまとめです。

  1. 教師とSSWとの連携をめぐる二つの事例の報告
    中学校での2つの事例が示された。うまく連携ができた事例では、教師が不登校生徒への積極的な関わり方を知ると共に、伴走者がいるという安心感をもてた。SSWの介入がうまくいかなかった事例では、教師が過去にSSWから学んだ支援の仕方を別室登校の場面で生かした。
    SSWを活用することで、教師だけではできない緩急つけた幅広い対応、社会資源とのつながりができる。
  2. グループでの話し合い
    • SSWを導入しやすくするには、学校全体(特に管理職)の認知度を高めることが重要。
    • SSWと話し合うことで今までと認識が変わり、教師とは別の視点で、「困り感」に対応してくれる存在と知った。
    • 自治体によって子どもの生活環境も、SSWの設置状況も違うことがわかった。
    • 外国籍生徒が増えている地域もあり、福祉の関わり方の課題になってきている。
    • 教師と生徒、生徒と生徒という縦の関係に加え、SSWのような「ななめの関係」が必要。

第3回 教師とSSWのための学習会のご案内。

第2回学習会 「困った子」は「困っている子」第2弾

第2回は、2018年1月20日(土)、日体大世田谷キャンパスにおいて開催いたしました。以下は学習会のまとめです。

不登校の生徒の担任とSSWの見方には次のような違いがある。

  1. 逸脱行為(例えば髪を染める)や不登校に対して、「甘え」ととらえることが多い教師に対し、SSWはそうせざるをえない子どもの背景を見る。
  2. 教師の専門性は、目標を掲げてそれを目指すよう促すことであるのに対し、SSWの専門性は、子どもの今ある姿に着目し、「ちょうど」のところを探って環境を整えることにある。

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  • 見方や姿勢に違いがあることは悪いことではなく、意味がある。立場・関わりの違いを利用して、自分の専門性を生かす。
  • 基盤として、相手職への理解・信頼が必要。
  • 信頼を作るためには、コミュニケーション・情報の共有が重要である。

第2回 教師とSSWのための学習会開催

第1回学習会 「困った子」は「困っている子」?

第1回は、2017年9月16日(土)、日体大世田谷キャンパスにおいて開催いたしました。以下は学習会のまとめです。

  1. 教師の立場から
    教師の目から見ると「困った子」も、SSWから見ると自身が「困っている子」であることが多い。「困った」行動をとる裏には、そうせざるを得ない家庭的な背景や発達の特性があったりする。教師が「困っている子」という発想をすることで、目の前の行動だけに目を向けていた時より、背景を考えることができるようになり、気持ちのうえで余裕ができる。
  2. SSWの立場から
    SSWにとっては「困っている子」、「困り切っている子」との出会いである。それは子どもと環境との不適合から起こるのであり、環境をどう適合させるかを考えるのがソーシャルワークである。不登校は、かならずしも学校復帰が目的ではない。しかし、学習の保障は考えていく必要がある。

第1回 教師とSSWのための学習会開催のご案内

第1回「教師とSSWのための学習会」のまとめ